わたしと家族

離婚した両親、それからのわたしについて思う事を整理する

日記回想(14)2011/12/12

この出来事も忘れられない。

「物盗られ妄想」

 

本当にショックでした。

後にこの言動がエスカレートするなんて思ってもいなかったけれど。。

誰かに対して攻撃的になるというのは認知症でよくあるようですが、そういう時に人が変わったようになった母の目つきは本当に怖かった。

 

******

 

『先日の夜。
母が通っているデイサービスから電話があった。

「お母さんが、“大切にしているキーホルダーを娘さん(私!)に盗られた”って、仰いまして…」

Σ(|||▽||| )

思わず噴出しそうにもなったけれど、一気に心が冷たくなっていった。
そんな“キーホルダー”どこにあるんぢゃい!

そうこれが、アルツハイマー型の認知症に良く見られるという
「物盗られ妄想」
だ。


いや~、予習済みだったけど、かなりショック。
ショック過ぎて、弟にも
「ショックです」
とわざわざメールしたほどだ、、、。

イヤ、直接母に
「アンタ、盗ったでしょ!」
と言われれば、逆ギレでもして
「んなわけ、あるかーー!」
とかあるかもしれないけれど、、、。
第3者から言われるのって、本当に本当にツライ。

中学生時代に仲良しだと思っていた友人ふたりが、私に内緒で交換日記していたのを知った時に相当するほど、いや、それ以上にツライ。あん時もショックだった…(ノ_-。)


(こんなにも母に心も時間も割いているのに、こんな仕打ちって…)
と心がポッキリと折れた。


でも、母の物盗られ妄想が“初めて”だった訳ではない。
こちらに来るひと月前頃にも親しい方に「盗んだ!」となった、と弟から聞いていたし、そのもっと前にも
「修理に出したネックレスがなくなった。きっと、修理に出した店で盗まれたんだ」
と電話がかかってきた事があった。
それには「どこかにあると思うよ、探してみて」と話しました。

でも、わが身に降りかかるとは、、、(〃´o`)=3 フゥ

世の、お嫁(婿)さん方に同情しちゃいましたね。
お舅さんやお姑さんが認知症
「アンタ、盗んだでしょ!」
となった日には、、、。

私は実の母だからそんな状況になれば、本気のケンカになっても、ある程度修復できると思うし、認知症なら覚えていないから時間が経つにつれて、私の傷はいえていくのだろうけれど、、、。
これが“他人”だと大変だろうな~、、、。


当日次の日くらいまでは、怒りでいっぱいだったけれど、時間が経つと本当に悲しい。
しかも、本人はそんな事を覚えている様子もなく、至って、フツー。

母の異常な言動は今後も多くなっていくのだろうな、と思うと一緒に生活していくのが本当に不安だ。』