わたしと家族

離婚した両親、それからのわたしについて思う事を整理する

そして、家を出る

私が社会人3年目くらい、弟は高校を卒業して就職をした頃、母とわたしと弟は「家を出る」事に決めた。

 

わたしが小学1年生の時以来、2度目の「別居」である。

 

前回の事を踏まえ、母はとても慎重に家を出る事を計画し実行した。

 

わたし達にそれを知らせる頃には借家も見つけ、荷物を運び入れる段階になっていたと思う。

 

わたしと弟に異論はなく、少しずつ自分たちの荷物をまとめて新居(と言っても盛大に雨漏りのする古い古い一軒家だった)に運び入れていった。

 

当時わたしと弟は2階建ての2階の部屋に住んでいたのだが、ベッドやクローゼットなどを持ち出しているにも関わらず父に気づかれる事はなかった。

わたしはむしろそんな親子の関係性というか、家に無関心である父に対して、滑稽であるような気がしたし(わたし達への関心はこの程度だったのか)と思い知ったような感じがした。

 

兎にも角にもXデーまで、手離したくない物などは少しずつ新居へ運び出して行った。

 

 

*****

 

そして、家を出る当日。

前回の父の行動があまりにも恐ろしかった母は、父の兄(伯父)に離婚をしたい旨、そして家を出ていく旨を宣言する事にした。そうすることによって父におかしな行動をさせまいとしていた。そして、なぜかその宣言はわたしが舵取りをするような感じになった。この期に及んでも母は父の過去の行動に囚われていて、とても自分から言える勇気がなかったようだった。

 

伯父はとてもビックリしていた。わたし達を引き留めようともしたが、これまでの生活、借金の事、ギャンブルのことそれらが改められない事を挙げ、わたし達は強引に家を出た。

同席していた父もショックだったと思うが強く引き留めようとした感じはなかった。

 

そして、わたし達は新居へ引っ越す事になった。

 

その時わたしには父に対して「ざまあみろ」みたいな気持ちがあった。そして、この父方の親戚にがんじがらめにされているような地域と家から出られる事にとても気持ちが軽くなっていた。