わたしと家族

離婚した両親、それからのわたしについて思う事を整理する

母と別れた日

2011年12月。

当時の事はとてもショックだったのにあまりよく覚えていない。

母との別れが決定的となった時、寝室で声をあげて泣いている私に夫が優しく

「今日はクリスマスイブだよ」

と声を掛けてくれた事だけは鮮明に覚えている。

まだ小学生の息子たちとせめていつものように過ごそうよ、というのである。

だから12月24日だったんだな、とわたしは覚えているだけ。

 

母と別れる事になった原因は、母が交際していた男性が母を連れ去ってしまったからである。

 

話しが前後してしまうけど、わたしと母は別々に暮らしていた。母は関東で弟と同居していて、わたしは東北で家族と暮らしていた。

母のアルツハイマー特有の行動が目立つにつれ、独身の弟と2人暮らしている事が心配になり、2011年の10月頃、わたしの家に母を呼び寄せたのである。

元々母はわたしが暮らす地方の出身であったが、2001年に弟が暮らす関東へ引越した。

 

そこで暮らしている時(まだアルツハイマーと診断される前)に出会ったO氏と交際を始めていた。

 

そんなO氏がまた「母に会いたい」と連絡を寄越したが、わたしは快諾した。前回の事があったからか、今回はわたしにもきちんと用件を伝えてきた。(前回の時からひと月程経っていたのかな?ちょっとよく覚えていない)

 

母と近くの温泉宿に泊まりたい、というO氏との待ち合わせ場所へわたしは一泊分の着替えと荷物と母を車で送った。

 

「じゃあ、明日迎えに行くから電話ちょうだいね」

と母に伝えて別れた。

楽しそうな母を見て、わたしも嬉しかった。

まさかそのまま母と別れる事になるなんて露ほども思っていなかった。